
5月の夕空は、日中の明るさを少し残したまま、ゆっくりと色を変えていきます。
春のやわらかさと、夏の気配が混ざるこの季節で
施設の共有ベランダにも、小さな変化が見られるようになりました。
鉢に植えられたトマトは、葉を広げ、黄色い花を咲かせ
そのそばでは、胡瓜やほうれん草、ほかにもさまざまな野菜たちが、それぞれの速さで育っていて、昨日より葉が伸びていたり、土の色が変わっていたり、小さな芽が顔を出していたりと。
植物の成長は、とても静かで
急がず、比べず、その日の光と水を受けながら、少しずつ姿を変えていくのです。
共有ベランダの菜園は、野菜を育てる場所であると同時に、会話が生まれる場所でもあって
「花が咲いたね」
「これは何の野菜かな」
「実がなるのが楽しみだね」
そんな普段の何気ない言葉が、日々の中に小さな楽しみをつくってくれていると思っています。
5月の夕空の下、共有ベランダの緑は今日も静かに育っています。
実りを待つ時間は、明日を楽しみにする時間。
小さな変化を、皆さまと一緒に見守っています。
杉浦

プランターの土から、小さな芽が出てきました。
毎日見ている場所でも、少し目線を落としてみると、
いつの間にか変化が起きていることがあります。
昨日までは何もなかったように見えた土の上に、
今日は小さな緑がある。
それだけのことですが、こういう変化は、
不思議と人の目を引きます。
施設での暮らしも、特別な出来事ばかりで
できているわけではありません。
朝のあいさつ、食事の時間、廊下での何気ない会話、
表情の変化。
一つひとつは小さなことでも、
毎日の中では大切な手がかりになります。
植物は、芽が出る前に土の中で根を伸ばします。
目に見える変化の前には、見えない準備の時間があります。
私たちの仕事も、どこかそれに近いのかもしれません。
大きく変えることよりも、日々の様子に気づくこと。
急がせることよりも、その方のペースを見ながら関わること。
小さな芽を見ながら、そんなことを少し思いました。
これからどんなふうに育っていくのか。
日々の暮らしの中で、
ゆっくり見守っていきたいと思います。
杉浦

広報杉浦です。
端午の節句が近づき、施設内にも小さな鯉のぼりが並ぶ季節となってきました。
空高く泳ぐ大きな鯉のぼりとはまた違った、手のひらのぬくもりのようなやさしさを感じさせてくれます。
鯉のぼりには、流れのある川を力強くのぼっていく鯉の姿を重ねて健やかな成長やたくましさへの願いが込められてきたといわれているそうです。 古くから受け継がれてきたこうした季節のしつらえには、ただ目を楽しませるだけではなくて、その時季ならではの意味や記憶をそっと呼び起こす力があるように思います。
介護施設で過ごす日々の中でも、季節の移ろいを感じる機会は、暮らしに静かな彩りを添えてくれる大切なもので、
飾りを目にしながら「もうそんな時期か」と言葉を交わしたり、昔のこどもの日の思い出がふとこぼれたり。 何気ないやりとりの中に、その方らしい記憶や表情が垣間見えることだと思います。
大きな行事でなくても、こうした小さな季節の風景は心にやわらかく触れてくれるものなのかもしれないなと思います。 華やかすぎず、けれど確かにそこにある季節の気配が、日々の暮らしに穏やかな空気を与えてくれるのではないでしょうか。
私たちもまた、ご入居者様とともにその移ろいを感じながら、一日一日を丁寧に重ねていきたい、そう感じております。
杉浦

広報 杉浦です。
最近は雨の日が続いています。
いつもなら、外へ出るときの足元の心配もあって、
「雨は少し大変だな」と感じることが少なくありません。
施設で働いていると、天気ひとつで動きや気の遣い方が変わることを日々感じます。
けれど最近は、そんな雨の見え方が少し違います。
水不足の話題を耳にすることが増え、暮らしに欠かせない水の大切さを改めて感じる中で、
この雨が少しでも恵みになってくれたら、と思うようになりました。
じめじめして、空もどんよりして、決して過ごしやすいとは言えない日もあります。
それでも、こうして降る雨がどこかの水を支え、誰かの暮らしにつながっていくのだと思うと、
少しだけ愛おしく感じます。
毎日の仕事も、きっとどこか似ているのかもしれません。
目立つことはなくても、すぐに結果が見えるわけではなくても、積み重ねたことが誰かの安心につながっていく。
そんなことを思いながら、窓の外の雨を眺めています。

広報杉浦です。
隣にいることが、自然。
距離を測る必要もない。
長く一緒にいる人には、そういう無理のなさがあります。
同じしぐさをしたことより、同じタイミングでそれが出たことのほうが大きい。
夫婦いろいろなことがあると思いますが
関係が何気ない場面に出る。
この一枚を見ていると、そう思います。
穏やかな1枚が撮れました。