
ご入居者様の想いが形となり、動き出しました。
時はさかのぼり、4月29日 昭和の日
「昭和生まれ、昭和育ち」
誰かがなにげなく発した言葉から「なんかかっこいいね」「歌がつくれそう」
「おもしろそうだね」「歌を作ったらみんなで歌いたい」
みなさんが歌を作ることに積極的で、楽しそうに話しをされていました。
その時の会話をメモし、「いい感じにかっこよくしてください」と投げた先は施設長。
急なお願いにも関わらず、すぐに作曲を開始され、数分後にはある程度のメロディーが完成!
その日から少しずつ職員が集まり、楽器の演奏や歌の練習を重ねています。
中間発表会を開いた際には、たくさんのご入居者様と職員が集まり、盛り上がりました。
“歌を作りたい”とお話しされていた方からは「大成功ですね」「嬉しくて涙が出る」「本当にありがとう」
と温かいお言葉をいただき、普段の何気ない会話やご入居者様の想いを、日々大切にしていこうと改めて
感じる機会となりました。
この歌をグレイシャスビラ安城のオリジナルソングとして、大切に歌い続けたいと思います。

5月に入り、日中は汗ばむ日も増えてきました。
暦の上では「立夏」を迎える頃。春の名残を感じながらも、少しずつ夏の気配が近づいています。
この日は、外の気温や風の具合を見ながら、ご入居者様と一緒にお散歩へ出かけました。
木陰に入ると、ふっと空気がやわらぎ、室内とは違う季節の音や匂いが感じられます。
施設での暮らしの中でも、こうしてお一人おひとりの体調やペースに合わせながら、外の空気に触れる時間を大切にしています。
歩く距離が長くなくても、ほんの少し外へ出るだけで、表情や会話が自然と変わることがあります。
季節は、カレンダーだけで感じるものではなく、風の温度や木々の色、手に取った小さな草花の中にもあります。
杉浦

5月の夕空は、日中の明るさを少し残したまま、ゆっくりと色を変えていきます。
春のやわらかさと、夏の気配が混ざるこの季節で
施設の共有ベランダにも、小さな変化が見られるようになりました。
鉢に植えられたトマトは、葉を広げ、黄色い花を咲かせ
そのそばでは、胡瓜やほうれん草、ほかにもさまざまな野菜たちが、それぞれの速さで育っていて、昨日より葉が伸びていたり、土の色が変わっていたり、小さな芽が顔を出していたりと。
植物の成長は、とても静かで
急がず、比べず、その日の光と水を受けながら、少しずつ姿を変えていくのです。
共有ベランダの菜園は、野菜を育てる場所であると同時に、会話が生まれる場所でもあって
「花が咲いたね」
「これは何の野菜かな」
「実がなるのが楽しみだね」
そんな普段の何気ない言葉が、日々の中に小さな楽しみをつくってくれていると思っています。
5月の夕空の下、共有ベランダの緑は今日も静かに育っています。
実りを待つ時間は、明日を楽しみにする時間。
小さな変化を、皆さまと一緒に見守っています。
杉浦

朝から、たくさんのワクワクした顔が見られました。
「昭和生まれ、昭和育ち」
誰かがなにげなく発した言葉から「なんかかっこいいね」
とあちらこちらで話しが膨らむ。
「長生きしすぎたんよぉ」
「でも楽しかったよね、大変な時もあったけど」
思い出ばなしに花が咲きました。
「あなたも昭和生まれ?」「そう、大正じゃないよ」
「一緒だね」と大笑い、楽しい朝食の時間でした。
午後は《昭和の日を楽しもう》というわけで
黒ひげ危機一髪(禰豆子ちゃんバージョン)、ドミノ
サッカーボードゲームで職員も一緒に大盛り上がり。
黒ひげ危機一髪は ‶飛び出したら勝ち″ だったなんて知らず、みんなドキドキしながら剣を握り。
ドミノは「倒してもいいから、やってみよ」と声をかけあい協力する様子が見られ、ほっこり。
サッカーボードゲームでは、ご入居者様も職員も真剣勝負。男性ご入居者様に職員は誰も勝てず、レジェンド誕生。
それぞれたくさん笑い、楽しい時間を過ごしました。

プランターの土から、小さな芽が出てきました。
毎日見ている場所でも、少し目線を落としてみると、
いつの間にか変化が起きていることがあります。
昨日までは何もなかったように見えた土の上に、
今日は小さな緑がある。
それだけのことですが、こういう変化は、
不思議と人の目を引きます。
施設での暮らしも、特別な出来事ばかりで
できているわけではありません。
朝のあいさつ、食事の時間、廊下での何気ない会話、
表情の変化。
一つひとつは小さなことでも、
毎日の中では大切な手がかりになります。
植物は、芽が出る前に土の中で根を伸ばします。
目に見える変化の前には、見えない準備の時間があります。
私たちの仕事も、どこかそれに近いのかもしれません。
大きく変えることよりも、日々の様子に気づくこと。
急がせることよりも、その方のペースを見ながら関わること。
小さな芽を見ながら、そんなことを少し思いました。
これからどんなふうに育っていくのか。
日々の暮らしの中で、
ゆっくり見守っていきたいと思います。
杉浦